同じ街並み、同じ服装、同じ空。
スタバにマクド、イオンにマツキヨ。
便利が当たり前の社会で育った私は、全国チェーン店に育ててもらったと言っても過言ではありません。そんは社会に疑問を抱くようになったのは大学入学後のこと。
友人やサークルの仲間と国内旅行を経験するにつれ、妙な違和感を感じ始めました。違う町、違う場所に来たはずなのに目新しさがない。なぜ、なぜ、なぜ...
そこでやっと気が付いたのが、全国チェーン店の存在。あまりにも当たり前と化していたので気にもしていませんでしたが、確かにどこに行ってもその姿は必ずありました。"全国"チェーン店なんだからそりゃそうなんですけど、だけど、何か変じゃない?
ご当地があるように、その土地ごとに名産や慣習があるわけで。その違いの数だけお店がある方が寧ろ自然だったのに、今ではすっかり同じ店ばかり。それが同じ街並みを作り出しているのだと気づいた時は、寧ろ気がつかない方が旅を思う存分楽しめたのに、と自分を恨みました。
みんな同じ店で同じ服や化粧品を買うから、見た目はどこに行ってもほぼ一緒。見た目が均質化されてくると、自ずと思考や価値観も似てくるかもしれません。同じ価値観ばかりが溢れる社会。そんな中にひとたび異質な存在が生まれもすれば、よってたかって糾弾するかもしれない。そこには差別が生まれ、排他的な社会に繋がってしまうのでは...
なんて支離滅裂な文章になってしまいましたが、それくらいの恐怖を感じたのです。だからといって、私の生活から全国チェーン店を切り離すことは不可能に近いです。でもこのままじゃ、日本社会は良い方向に進まないような気もするんだけど、全然どうしたらいいのかわからない。私一人でどうしようも出来はしないんだけど。苦しくて悲しくて辛い。
そんな事を、ひとり国内旅行する度に悶々と考える面倒臭いやつが私です。